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押忍!空手バカ30代の良則です!
38歳でまだ悪あがきをしている空手家です。
◆その動き使えるのか?
形の動きには目的があって動くのですから、その目的をしっかり押さえておくことが必要です。
例えば、松濤館の形、燕飛、和道・糸東のワンシューの第1挙動、構えから左に少し足を踏み出して沈み込み、右膝を床について、右手で下段を払いするという動作があります。
これは、蹴ってくる相手に対して身を屈めての防御ですが、左に身を沈めることになります。
もし左にかわすことが相手にわかったら、当然相手は左に逃げられること想定して蹴りを繰り出すでしょうね。
ですから、こうした動きを組手に、また護身に使おうと思えば、右に右足を踏み出して、左膝をつき、左下段払いで相手の蹴りをかわすことも必要です。
蹴り手の相手が、右足でこようが、左足でこようがサッとかわせないと、せっかく形を練習した意味が半減してしまいます。
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◆使わない動きはいらない(?)
「いや、そんなこと、形試合では形をかたどおりにしっかり演武して勝敗を決めるのだから、試合でやりもしない練習なんて無駄でしょ」という声も聞こえてきそうですが・・・
はたしてそうでしょうか?
審判、特に主審席にいるとわかるのですが、「ハイ第1挙動、次は方向を変えて第2挙動、受けて突いて1、2、3」と動いているのと、次はどう動くわからない、「お!そう来たか」と言うような動きをする選手がいます。
例えば、平安3段、ピンアン3段の第10挙動。
1回目の気合いのところです。
「右前屈立ち追い突き・気合い」ですが、形の流れではここで多少の間合いを取って次にといくところです。
3段は20挙動ですから、ちょうど半分。第10挙動で気合いを出して、半分終わったわ。
2回出さないといけない、気合いを1回出して・・・一休み。
という状態でいるのと、形は四方八方を敵に囲まれているのを想定して、その攻防を描いたものですから、いつでも、どこからでも、かかっていらっしゃいと「気」を発しているのとはおのずと違っています。
同じように見える、前屈立ち追い突きでも、何かあったらたちまち体を翻して、次の攻防に移れる状態であるかどうか。
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◆居着きといわれる動きとは
前者の場合は「居着いている」と表現しますが、これは組手でも起こることで、相手の技がくるのがわかっているのに、みすみすその技を食らってしまう状態のことをいいます。
それが、形でも起こるのです。
一つの技が終わって、次の技にいくまでの空白の状態。
一瞬のスキより、僅かに長い状態とでも表現したら良いでしょうか、何もできない状態のことです。
居着いていない状態とは、身体からほどよく力が抜け、前に攻めることができる、後ろに下がって防御もできる、右にも左にも捌くことができる状態、車でいえばニュートラル。
ギアが入ってアクセルが踏み込まれれば一気に走り出せるような状態のことです。
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◆動きを生み出す身体の状態
さて、空手や武道で身体を動かしていく時に、重心の移動ということがよく言われます。
わかりやすくいえば、右足と左足どっちに体重がかかっているかということです。
立ち方でいえば、前屈立ちであれば、前に重心6割。
後屈立ちなら後ろに7割。
交叉立ちなら、ほぼ軸となっている足に重心がかかっていますね。
身体を動かす時に重心の位置が重要です。
身体の重心を司るものに「丹田」というものがあります。
この丹田とは、西洋医学では証明できない「臓器」なのですが、東洋医学また武道の中では良く使われるものです。
よく「腹から声を出せ」「腹に力を入れる」とかいわれると、単なる腹筋を占めたり緩めたりするのと違った感覚が生まれますよね。
なにかお腹の奥底に何かありそうな。
この「丹田」を使って素早く動こうというものなのです。
「丹田」は、身体の真ん中にある正中線上にあって、「上丹田」「中丹田」「下丹田」に分けられます。
中と下はまさしくお腹にあるのですが、中は胃のすぐ下あたり、下は臍から下に握り拳1つ下がった位と考えて良いでしょう。
自分の重心を中丹田から呼吸とともに上げ下げしてみましょう。
大きく息(気)を吸って、その息をお腹の底に入っていくようなイメージで行います。
今度は下丹田に押し込めた息(気)を中丹田に、上げるというか、逃がすようなにしてみましょう。
最後は、下・中丹田にたまった気を一気にはき出すようにして、突きを出したり、一歩進んでみましょう。
そうすると、なんとなくスムーズに身体が動くような気がするはずです。
また、気をつけの姿勢から、頭を踵までを1本の棒にたとえて、揺らしてみましょう。
この時に先ほどやった、下丹田、中丹田にある気を意識してみましょう。
前後に揺らして、これ以上前に倒すと倒れてしまう瞬間に、足を一歩出して前屈立ちになります。
つまり、自分の力で筋肉を動かして始動して動くのではなく、自分の身体の中にあるものが、一気に動き出すといったイメージです。
これを、形の挙動にあわせ、使いこなすことができれば、達人への道が開かれるでしょう。
押忍
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