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押忍!空手バカ30代の良則です!
38歳でまだ悪あがきをしている空手家です。
◆形の重要ポイントの「流れ」
空手の形を演武していく上で、重要な3要素というのがあります。
その3要素とは「技の緩急」「力の強弱」「身体の伸縮」の3つです。
形の流れということでは、「技の緩急」ということになりますね。
素早く、動くところ、ゆっくりジックリ行うところ。
組手をやったことのある人(空手をやっている人間は全員だと思いますが)はわかると思いますが、組手をしていて、うかつに動けないという経験があると思います。
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◆流れは組手から、それも実践の
現在、伝統派空手の場合、趨勢がスポーツ空手になっています。
WKFルールで行われる組手競技、これはポイント制ですから、2、3発突きを食らっても、突きは有効=1ポイントしか与えられませんので、1本=3ポイントが取れる、上段蹴りが決まれば、同点または逆転もあり得ます。
となれば、テコンドーやキックボクシングのように、ボクサーステップを踏んで飛びはねつづける、動きが止まるということもありません。
ルールでは、上段蹴りの場合、多少不十分であっても、足が届いていれば、1本=3ポイント与えるようになっていますからなおさらです。
実践を考えると、突きでも鋭く決まれば、相手を倒すことは可能ですし、戦闘能力を失わせる、制圧することができます。
逆に上段をねらって蹴りを出し、不十分でそれを封じられれば、一瞬にして形勢が逆転して命取りになってしまいます。
そうなれば、スポーツ空手で、今、行われているような、「跳んで跳ねて、上段回し蹴り」「上段回し蹴りの裏をかいて蠍蹴り」等という技は、余程のことがなければ使えない技となります。
そうした技は、8メートル四方のマットの上で、審判がついての「スポーツ&ゲーム」の中で「使える技」といわざるを得ません。
その点、一本勝負にこだわる、日本空手協会のような組手になると、ジリジリとすり足で動き、牽制しあって見た目の動きは少なくなりますね。
日本空手協会のルールでは、フルタイムで本戦3分。
勝敗がつかなければ、再試合を同じくフルタイムで3分。
それでも勝敗がつかなければ、再々試合で先取り(何らかの技が極まった段階で勝敗を決する)となります。
全国大会でも準々決勝等になれば、力が拮抗してきますので、下手に動いた瞬間に勝敗が決まることも少なくありませんから、選手はにらみ合ったまま、一歩も動かず本戦を終えるということも少なくありません。
観客も、ポイント取った、取られたでワーワーすくこともなく、固唾をのんでコートを見上げる(日本空手協会の全国大会ではコートを体育館の床から1メートル程度上に組む場合が多い)ことになります。
シーンと静まりかえった会場の中に、選手の足がコートを擦る音だけが、鳴り響くという状態になります。
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◆形の流れには、空手の本質が
さて、長々と組手のことを書いてきましたが、本題は形の流れの話しです。
実は、空手の形の流れはこうした、空手の実践と言いますか、試合の動きではなく、実際の組手と無関係ではないということです。
下手に動いたらやられてしまう。
だからここはゆっくり。
また、一つ技を極めたあと、むやみにすぐは動かないで、様子をうかがい、次の技へと展開していく。
技を出さないまでも、相手を制圧するのに、目線を送る(顔を向ける)。
素早く動く時は、一気呵成に大胆に。
また、攻防一体、防御イコール攻撃。
形は複数の相手と相対した攻防ですから、攻撃されてから受けをとって反撃ではなく、相手にむかって飛び込んで、相手の攻撃を押さえ込む(防御)と同時に攻撃(制圧)という技の持つ意味をしっかり理解しておくことが大切です。
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◆一人では流れは習得できない
形を習うには、高名な指導者につくのが一番ですが、なかなか条件のない場合は、DVD等を参考にして流れを確認するのも良いと思います。
今は全国どこかで講習会が行われますので、チャンスがあったら(チャンスを作って)参加し、日頃の疑問を解消するようにすると良いと思います。
◆流れの基礎となる呼吸を鍛える
流れには呼吸法が大切です。運動には有酸素運動と無酸素運動とがあるのは、みなさんご存じだと思います。
では、空手は?
そうです。
両方混在ですよね。
組手の場合、一気呵成に責め立てている、またその逆に防御にあたっている時は無呼吸になりますよね。
しかし、試合時間はまだある。
そうなれば、どこかで息継ぎをして呼吸をととのえる必要があります。
形も同じことです。
挙動と挙動の間の間合いで呼吸をととのえる必要があります。
流派によって違いがありますが、基本的に自分の呼吸を相手に読まれてしまうと、スキを与えてしまうことになりますので、相手に気づかれないように呼吸を整えなくてはなりません。
そのために、心肺機能を高める練習として一番簡単なものとして走り込みがあります。
「形の流れを作るための走り込み」。
一見関係なさそうなトレーニングですが、考えて取り入れていきたいものです。
押忍
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